リーデルのワイングラスやデキャンタができるまで
リーデルのグラス工場を訪ねて 5
リーデル・シュネガテルン工場(2006.7.13)
リーデルの第2工場で1964年に生産をはじめる。
クフシュタインから車で2時間程度離れている理由は土地を安く提供してもらったからとのこと。リーデルデキャンタ製造および出荷を主に行っている。ここもリーデルショップ併設。
シュネガテルン工場の職人は40名、従業員は130名で、7時から16時まで働く。(休憩は15分が2回あるのみ)
出荷に関しては、マシンメイド製造(ドイツやチェコ)工場で間に合わない分を、ここに移動して検品、梱包、出荷をしている。 ここも2階から全体を見渡せるスペースがあり2階から見学後、1階に降りて間近で見学させてくれる。
原料は玉状であったり粉状であったりと場合によって異なり主にオーストリアで調達するが、スウェーデンから輸入することもあるとのこと。
原料は陶器製の容器に入れて、容器ごと窯に入れる。容器は6週間程度で使い終わり、交換を行う。燃やす燃料は以前はガスだったが今は電気に変えていっているとのこと。この工場でも、職人達が非常に協力してくれ、歩合にもかかわらず、技術を見せてくれるために製品にならないアイテムを作ってくれたりしてくれる。
リーデル・シュネガテルン工場のデカンタ製作
「ヴィニフェーラ」デカンタの工程
吹き竿の先端に付けた種を回しながら、梨の木でできた型を押し付けて形を整えます。
その後、型に入れて、竿を回転させながら息を吹き込み「ヴィニフェーラ」の形にしていきます。
左右対称の形をしたデキャンタは型を使用します。ただグラスよりも大きいために「型」に入れる時間が長く、アルミ製型だと負担が大きいので、木製の型を使用。型の寿命は700から800個分とのこと。