このグラスは、『デカンター』誌で、「あらゆる場合に最高のブルゴーニュ用ワイングラスであり、若いブルゴーニュにも、年老いたブルゴーニュにも適している」と書かれました。
1958年に開発されたこのグラス形状は、ワイングラスのデザインとしては画期的な飛躍を遂げた代表作であり、ニューヨーク近代美術館の永久展示品になっています。「美しき怪物」といわれるこのグラスによって、劣ったワインは無残にもその欠点をさらけ出してしまいます。しかし、トップクラスのブルゴーニュやバローロ、バルバレスコといった偉大なワインは、そのまばゆいばかりの美しさを見せてくれるでしょう。
大きなボウルは、ブーケを存分に開かせ、ややフレアしたグラスの縁は、ワインを甘味に敏感な舌先に導き、果実のフレーバーが最大限に発揮されるようになっています。ある種のワインやブドウ品種は、このようなコントロールされたワインの流れを要求するのです。
このグラスは、果実の芳香と酸味を絶妙に調和させ、素晴らしい余韻を作り出し、まさに「3次元の味覚」を生み出すのです。
テレビドラマ「神の雫」のタイトルバックに使われているグラスです。