EPISODE 12 --- 海外出張編その2 (00/9/26) | ▲ TOP |
今回は、前回に続いて世にもまれな?職業「ワインアクセサリー専門バイヤー」の海外出張番外編です。 前回は、訪問の中心地、ヨーロッパのハブ都市フランクフルトでのメッセ展示会での歩き方や時間の過ごし方について書いたのですが、今回は、一番の「苦労話」について書いて行きます。 |
まず最近、といっても3年前くらいですが、一番の苦労というか困ったのはもしかした読者の中でも同じ体験をされている方が多い?のではないかと思われる“海外接続”でしょう。 今なら、これだけインターネットが普及しているので、ビジネスでアメリカ人や日本人が泊まるような大きな一流ホテルなら室内にネット接続用の設備がありサービスの行き届いたところでは、専用のビジネスルームやホテルと契約している簡易プロヴァイダーまで紹介してくれ、かつ接続方法もレクチャーしてくれます。(ソウルで、このホテル契約プロヴァイダーのサービスを知ったのですがこれが簡単&安いでびっくり!!) でもそんなにインフラが整備されたのは、ここ2年くらいのことで私が初めて海外接続にトライした3年前は海外接続に関する予備知識を得るには、PC関連の雑誌の記事や本に頼るしかなく今のようにネットサーフィンすれば各国の電話モジュラー形状を紹介してくれる超便利お役立ちサイトがでてくるなんて夢のまた夢?でした。(私が知らなかっただけ?かな) | |||||||||||||||
そんな状況の中、私が用意したのは、
| |||||||||||||||
あっ、それとこれは今では使わないかな?の音響カップラー(もし購入したモジュラーアダプターが、室内のモジュラー口形状と合わない場合用
--- ドイツなんかいまだに3種類もの形状がある! --- に電話受話口に直接シグナルを送るための古典的ツール?つかったことのあるという方は、私と同じく海外でかなり苦労されたのでは?(笑))
以上が私が購入した海外接続用ツールです。 | |||||||||||||||
これにパソコン本体とフロッピーディスクドライブが加わるのですから結構な重量です。
最初にトライしたのは、前回のバイヤーズアイでご紹介したフランクフルトでの私の常宿ホテル「クリスタル」でした。このホテル学生が、卒業旅行なんかでバイブルのように持っている地球の歩き方にも紹介されているように豪華な一流ホテルではなくBB(Bed&Break fast)とはいわないまでも普通の(日本のじゃないよ)ビジネスホテルです。 部屋は極めてシンプルです。最初に変圧器経由で愛機の電源ON。もちろんネット接続用の設備などなく、常設の電話回線からモジュラーをやさしく?引き抜いてモデムセーバーでチェック(なんと逆性!モデムセーバー持参で正解)いつもの内蔵モデムではなく海外用PCカードモデムからのコードを電話口に接続!緊張の瞬間。でもなんどトライしてもだめ。細かい設定を何度も見直ても、自分の当時の知識では何度、見直してもわからず時間は経つばかり。 眼も疲れてきた5時間後、今では頻繁にみる海外接続マニュアル本には必ず書いてあることに気付いたのです。それは外線発信番号の0ゼロだけど設定に入力するのだけでなくそのあとにカンマ「,」を数個入力することなのです。でもなんでそれに気付いたんだろう?いまだに「謎」です。きっとなにかの雑誌で、以前読んでいたのを覚えていたのかもしれません。というわけで私の海外初接続は苦労の末なんとか成功!しました。 今から3年前の冬でした。 でもこれだけで海外接続をマスターなんてとんでもない!ドイツのデュッセルドルフではまず使うことがないかな?と思いつつも心配性ゆえ持参していた古典的「音響カップラー」をつかって2400bpsの超スロースピードしかも10数回トライして1回繋がるか否か。 |
EPISODE 11 --- 海外出張編その1 (00/8/21) | ▲ TOP |
今回&次回は、商品のお話はいったん休憩してちょうど来週半ばから行く予定のドイツ出張もからめて世にもまれな職業である?ワインアクセサリーバイヤー(こんなのほかにやっている人いるのかな?)の私が海外でいったいどんなふうに行動するのか?どんなとこに泊まり、どういう風に生活しているのか?について書いていきたいと思います。 |
商品の話ばっかりじゃ、せっかくこんなマニアックなコラムを毎回読んでくれている
奇特な読者のみなさんに、そろそろあきられちゃうかな?と思いまして。 じつは、いつも書きながら、こんなにマニアック&おたくみたいなこと書きまくって 誰か読んでくれるのかいな?と少々不安なのです(笑) 毎年、WAC買付担当である私は、年に数回、主にヨーロッパへ、なにかいいものはないか?一攫千金の大ヒット商品の卵はないか?(笑)な〜んて考えながら機上の人となるのですが、これを聞くとたいがいの友人&取引先の方々は、仕事とはいいねぇとうらやましそうにおっしゃって下さいます。が、実際正直なところ、この海外出張、私にとり楽しいという感覚は全く“ゼロ”です。 特に必ず訪問するドイツはフランクフルトで開催される2月のAmbienteアンビエンテ 、8月のTendednceテンデンスでは壮大なスケールの展示会場をまさに歩きまくらねばなりません。(同業者が万歩計で計ったら彼は毎日約20km歩くと申しておりました) このフランクフルトメッセの広さは、まさに世界一?にふさわしく会期1週間かけて 歩きまくり、しゃべりまくりしても全会場は回りきれないくらいです。 総展示面積290,000平方メートル(坪でいうと9,425坪)、出展社数4,671社(80ヶ国1999年実績)、訪問者数98,114人(139ヶ国1999年実績)が今回行くTendenceの数字ですが、このTendenceは、どちらかというと年末のクリスマス商戦用商材を見つける展示会とされ、2月のAmbienteの方が各国のメーカーの一年間の総発表会?のごとく、よりたくさんの新商品が展示されるため、スケールは一回り大きくなるようです。 ではこのフランクフルトメッセでだれが、なにを展示しているのか? まず
展示品は、それこそゆりかごから墓場までとはちょっと大袈裟?ですが、包丁から時計、額縁、ゲームや玩具、香水から照明、家具類までと雑貨のみならずなんでもあります。 初めて訪れた時は、一体全体どうまわればいいのか?わからず、ただ闇雲に歩きまくったのですが、さすがに何度も訪れているうち“コツ”をおぼえた私は、自分のフィールドに近いカットラリー(刃物やキッチンウエア)関連が集まる8号館をまず速歩なみ?のスピードで1日歩きまくります。その間新製品をだれよりも早く見つけようと(このときの心境はまさに獲物をねらうハンター?)眼を光らせまくるのはいうまでもありません。 それと同時に、いま取り引きさせていただいているメーカーのブースに挨拶&新商品の紹介を受けに訪れます。これがとても重要なことなのです。 その間、ランチタイムでも挟もうなら、シャトーラギオールの生産メーカーSCIP社のサナジェスト社長&輸出担当キャサリンさんのブースなんかにはそこかしこからまるでわいてくるようにフランス人の出展者があつまり、ワイン&チーズ&ハム&パンでおしゃべりが始まります。 夜は夜で、メーカーとの会食が、あれば出かけまたそこでジョークを交えたビジネストーキング?もし予定が、なければないでいつものホテルで愛機レッツノート(Lets Note)で日本にいるときと変わらず深夜までパコパコ仕事してます。 私の常宿のホテルは、フランクフルト中央駅すぐ横の滝さんという日本人の紳士が受け付けにおられるクリスタルというビジネスホテルです。 あっそうそうこのホテルの部屋からインターネット接続可能なのも見逃せないポイントかな。(最初の一回目は海外接続の知識もなく苦労したけれど)いまの私の仕事には、インターネットに接続できないと仕事にならない?とくにE-mailが使えないと困る!のです。 今回は、またまた長くなるのでこのへんで終わりにします。続きは、滝さんとこで書こうっと。ではサイナラ、サイナラ、サイナラ(なんか淀川さん風ー古い?これがわかる人は、私と同世代以上ですー笑) |
EPISODE 10 --- 悔いのないソムリエナイフ選び (00/7/14) | ▲ TOP |
今回のBuyersEYEは、どこかで聞いたことのある表題にもあるように、今夏のワインアドバイザー&ソムリエ講習会に合わせてワインのプロ必需品「ソムリエナイフ」の選び方です。
実は、ソムリエナイフという呼称は和製英語じゃないかというご質問をお客さまから最近いただきました。私もこれは和製英語だと思います。 |
昔(といってもほんの20数年前)は、日本でのソムリエナイフといえば、ドイツは刃物で世界的に有名なゾーリンゲンの超有名会社ヘンケルス社のものか、それとも本家のヘンケルスを手本に(ようは、当時のほかの工業製品と同じくコピーですな)製造された和製ソムリエナイフしかありませんでした。両品ともデザインはごつくて、無骨な金属質オンリーのまさに「道具」然としております。
材質は、一般にはボディ、コルクスクリュー、ナイフ、フックとも鉄材か、高級品にはステンレス材が使われていました。 ところが、このドイツ製中心の「道具」的考え方の無骨なナイフとはまったく別のセンス(感覚)をもつブランド?ソムリエナイフが1978年誕生、あっというまに世界中で有名になっていきました。それがフランスの刃物生産No.1の町、ティエールにあるSCIP社(スキップ)の「シャトーラギオール」です。 ◆ちょっとブレイク◆ さてシャトーラギオール(よくライヨールとか単にラギオールと言われる方がおられるのですが、それらは単に地名なので、正式に商標登録されている名前は「シャトーラギオール」です。)の派手な登場で、ソムリエナイフの世界にも大きな変化が訪れました。 いままでのドイツタイプよりハンドル部分に水牛の角やらオリーブやメープル、樫の木などを使ったり、着色したウッドなどを張り付けることによってたっぷり厚みがあり、カラーをも楽しむ要素が加味されてきました。 厚みがあるということは、毎日数十本開栓しなければならないプロ(細身のボディだと最後は痛くなってきますよね)はもちろん、特に非力な女性の方などには、大きな恩恵をもたらせます。厚みのある分、中指、薬指、小指にかかる負担が軽くなり、楽にコルクを引き上げることができるようになるのです。 弊社の売れ筋ソムリエナイフだとシャトーラギオール、同じくSCIP社のラギオールドファン、てこの原理がきく弓形デザインのクレッセント、世界で唯一ダブルフック式採用のスペイン製プルタップスのギフトモデルやライトモデルなどが厚みが充分にあるソムリエナイフの代表格です。 比較的、軽視されがちですが、色カラーも私は大変重要だと思います。やっぱり無機質のなんの変哲もないナイフより、材質にしろ、単なるペインティングにしろ、自分の好みに合ったナイフほうが愛着がわくのは当然です。毎日お客様の前で、コルク抜栓する演出を見せねばならない“ソムリエ”を職業とする方はブラックを基調にした制服を着用されることが多く、比較的暗めの照明の中での作業になるので、色カラーもいわゆる“光りもの”系、ゴールドやシルバー(クロームメッキ)のカラーを選ばれた方が、演出をはるかにゴージャスに見せることができます。 次に、フック部分に革命的なダブルフックを採用したのが、さっきも“厚み”の部分でご紹介したスペインのプルタップスPulltap'sです。このダブルフック式ソムリエナイフ一見な〜んだと思われるくらい見た目は、単純な変化なんですが、すでに自分のマイ・ソムリエナイフをお持ちの方が、初めてこのダブルフック式のプルタップスを使うとそれこそ“目からうろこ”状態となります。 特にボルドー等グランクリュクラスに使われるような、なが〜いコルク(55mm超)には抜群の威力を発揮します。いや、本当に簡単に開いてしまうんですよ。 もうひとつ、特にフランスで修行されてきた方に人気で、決して派手さはないけれど実力十分というすばらしいメーカーが、先述したフランスティエールにあるDELUCデュルック社です。 いや〜またまたなが〜い文章になってしまった。中村店長ごめんなさい。 |
|
▼まず最初だから高いのはいらないわ、でも品質がいいのがほしいという初心者の方、もしくは、ソムリナイフは消耗品なくしてもこわれてもとにかく使い倒すという方 SCIP社の普及版ラギオールPC(左利き用有り)とプルタップスライト(ベーシック) |
|
▼人を驚かしたい、もう平凡なソムリエナイフは全部使ったので、変わり種がほしいという遊び心のある方 ギア式ソムリエナイフのユーロプルはいかがでしょう? (※取扱いは終了致しました。) |
|
▼ワイン大好き!少し予算もあるからいいのがほしいと言う一般の方およびプロの方でベストのコストパフォーマンスを求める方 プルタップスプロフェッショナル、ドゥルック社のステンレス系、SCIP社の意欲的新作ソムリエナイフDAUPHINドファン(フランス語のイルカの意:個人的には一番気に入っています。理由は、海好きには堪えられないジャンピングイルカ風デザインもさることながら、引き上げ率、適度な厚み、ハンドル部分後部の一番力が、かかるところの丸い負担のかからない形状、アルミの軽い素材と、とにかくいいとこ一杯、価格も円高還元でいっきに下がったし・・・) |
|
▼プロじゃないけれど一般のワイン好きで、予算たっぷりなが〜く使えてとにかくはったりが効くのがほしいという方 シャトーラギオールの一般モデル、ドゥルックのシルバーモデル(このシルバーモデルは銀コートのでも特に厚い33ミクロン銀コートを施してあります。その証の刻印まで打ってある!) |
|
余談ですが、1日に何本も開け続けるプロソムリエさんにはシャトーラギオールのノーマルモデル(オールステンレスモデルを除く)はあまりおすすめしません。 いかに世界的ブランドソムリエナイフ、シャトーラギオールといえど“永遠”というわけにはいかないからです。 同じ回転方向に、毎日数十本、開栓を繰り返すとどうしてもスクリュー部分がはずれたりすることがないとは限りません、1本1万円以上の高級品でそんなことが起こると、もちろん悲しいですよね。シャトーラギオールといえど金属パーツの集合体ですので、プロが使うとなるとやはり消耗品になってしまうということです。 でも、そういうプロの方でいやどうしてもおれは、シャトーラギオールじゃなきゃいや!という方には、オールステンレスモデルか、グランクリュモデルをおすすめします。 耐久度は、ノーマルのモデルに比べて格段に向上しています。さもなくば大切なVIPさまなので最高のパフォーマンスを見せなければというここ一番にシャトーラギオール、通常は、違うナイフを使うとうふうに使い分けるのも一つの手かなと思います) |
|
▼おれは頂上を極める!一番じゃなきゃいや!とにかく最高のソムリエナイフをという方 やっぱりシャトーラギオールのグランクリュシリーズおよびシルバーモデルしかないでしょう! |
|
以上、最後まで読破して下さった方ほんとうにありがとうございます。 でもなんだかんだ書いても、本当は実際に使ってみるのが、ベスト・マイ・ソムリエナイフを見つける最上の方法ですよ。でももし自分に最適のナイフが見つかったらいままでの何倍、何十倍もワインを開けるのが楽しくなること保証します。がんばって見つけてね! |
ソムリエナイフショッピングページへ | Shop & WEB Masterへ問い合わせする |
[レアもの] | [ワインラベル] | [マップ&カード ] | [ラック] | [シガー] | [ルネドゥヴァン] | [ワイングラス] | [デキャンタ] |
[ソムリエナイフ] | [ワインセーバー] | [プロフェッショナル] | [お手入れアイテム] | [エスプリ] | [アトリエ] | [オリジナル] |
[ワインクーラー] | [ワインセラー] | [ワイン木箱] | [ピンバッジ] | [カクテル] | [ギャラリー] | [WACセレクション] |
[シャンパン] | [日本酒グラス] | [ワインバスケット] | [アウトドア] | [ストッパー] | [温度計&湿度計] |
Wine Accessories Creation Co.,Ltd.
#109 3-3-9 Kamioosaki shinagawa-ku, TOKYO 141-0021 JAPAN
Phone : 03-5447-1041 / Fax : 03-5447-1042
電話の場合はAM 9 : 00 〜 PM 6 : 00(土・日・祭日を除く)