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ワインシリーズ(448/0448/7448/97)テイスティングセット【Tさん】男性

かならずしも高級コース料理だけがお呼び、というような高飛車な印象がなく、もっとなじみやすく
いろいろな食卓にとけ込みそうな印象を持ちました。
それだけに注ぐワインにも高級とされるGRAND VINクラスではなく、より身近で、それでいて特徴的なワインを選んでみました。

3種のグラスを使ったあとの印象としては、全てのワインはグラスによってより活かされること、ワインの性格をそのまま感じられること、ワインが好きな人はグラスにも注意することを考えました。
コーラは瓶ごとでも楽しめます。でもビールは缶ごとよりもグラスに注いだほうが美味い。ワインは
グラスによって変わる。改めて実感です。

シャルドネ シャルドネはオーストラリア産98年もの樽熟成でロースト香の程よいタイプ。和やかな日差しを思わせるような透き通った黄金色に仕上ってあり、柑橘系の酸味、ハニーのような甘さ、香ばしいロースト香がバランスよく、たいへん飲みやすいものを選びました。
高級品ではないので、惜しまずにちがうタイプのグラスにも注いで比べて見ました。
比べたポイントは、注いだ直後のアロマの違い、少し時間をおいた後のアロマの残り具合と酸味・甘味のバランスの維持具合。
注いだ直後のアロマでは、安物グラスに比べるとロースト香が少しおさえられているようで、その分甘い香りが強調されているような印象でした。
時間がたった後では違いは覿面で、酸味甘味のバランスはずいぶん長く保たれ、ロースト香も一気に散華しない分、最後の一口までその香りを感じることができました。
実際にグラスにワインを注いでから分かったのですが、空でグラスを手にするよりも注いでから手にしたほうが程よい重量感とともにバランスが実に良い。燻らしてみても安定感を実感できます。
ちなみに料理は3種のチーズ(モッツ、グリエル、チェダー)のチキン包み塩釜焼き。
普通の家庭料理としては少し凝っているものの、食器は普段使っているものの為、食卓の上はけっして高級感があったわけではないのですが、グラスの印象がなじみやすいものだったので、見かけ上の違和感はありませんでした。普段の夕飯でも十分なじむでしょう。
懐の深いデザインとでも賞しますか。


カベルネ
メルロー
ボルドー産97年メルロー単品種の樽熟成で、より深みのある色を醸し出しているもの。
タンニンはあまり強くなく、繊細な香りが特徴的なものを選びました。
長期に寝かしたものではないので、注いだあとにどれだけ香りが保たれるか、色の印象はどうか、をポイントに比べて見ました。
安物グラスでは、注いだ直後の香りのたち加減は強いのですが短調で長くもたないのに対し、多少長い時間でも十分保たれます。香りの複雑さが感じられ、楽しめます。
高級ワインではないとしても、そもそもワインの香りが短調であるはずもなく、ましてやAOCとなれば造り手にもこだわりがあるはずです。ただ飲みやすいだけでなく、楽しみのエッセンスが十分に感じられれば造り手としてもワインとしても本望でしょう。

色の印象として、照明の影響もあるでしょうがより鮮やかに見えたように思えます。
赤ワインの色は食卓に並んだ料理の彩りの一部になります。ワインの色がアクセントになる場合、逆に料理を引き立たせるとき、どんなときでもより鮮やかに映るほうがその食事を華やかにすることになるでしょう。

ピノノアール シャンパーニュ産95年もの樽熟成という珍しいものが見つかったので、これで試してみました。
ピノノワールといえばブルゴーニュで、とくにシャンベルタンやヴォーヌロマネなどがあげられますが、これらよりもタンニンの強すぎないタイプであるので、メルローと同様に香りの持続性、酸味と甘味のバランスの持続性、色の映えかたに注目してみました。
ピノノワールの特徴的な繊細だけどストレートな香りと鋭さのあるボリューム感とが安物グラスだとバラバラに感じられてしまい、渋みとともに飲みにくさを強調してしまいます。
男性的と言われるブルゴーニュワインの代表的品種であるピノノワール種はその力強さゆえに独特の形状のグラスに包みこむ必要があるのでしょう。まるで母の胎内か荒くれを包みこむ女房といったところでしょうか。
グラスに注いだ直後、香りのなかに甘味を感じられます。他の形状のグラスでは感じられません。

香りの口当たりもあまりぴりぴりせず、少し丸みがでるような印象でした。また今回選んだシャンパーニュ産のピノノワールは香りもボリューム感もブルゴーニュのものに比べてそれぞれがマイルドなほうで、それゆえ持ち味が全て醸し出されてバランスが持続されないと面白みが薄れて飽きてしまいますが、十分な持続性を発揮してくれました。
色はどちらかというと薄めであったので、透明感が強調されたことで華やかさだけでなく、清潔感や落ち着いた雰囲気も演出されていました。



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